yokomizo. pearl 横溝真珠 は、現在準備中です。

2020/06/28 00:37

先日、自転車のオリジナルブローチの製作をしたので、この製作過程をご紹介します。

最初に自転車の外形線

下画像をまずご覧下さい。お客様から簡単なラフスケッチを頂いたのでこの自転車の絵を元に外形線を作っていきます。この際に注意することは、パーツの幅とパーツとパーツの間隔です。あくまでもお客様のラフスケッチは、パーツの幅や厚み!それにパーツとパーツの間隔は計算されていないので、データを作る際には、ジュエリーになりうる寸法に調節しながら自転車の外形線を作ります。因みに一つ一つのパーツの幅は、1mm以上!パーツとパーツの間隔は、最低でも0.5mm以上あけるようにしています。この条件を満たすことにより、強度のあるオリジナルジュエリーを作ることができます。

外形線を元に厚みをつける

次に、パーツごとに分けた外形線それぞれに厚みをつけます。すべてのパーツが同じ厚みでは味気ない自転車になってしまうので、それぞれに厚みを調節しながら一番バランスの良い雰囲気にします。今回は、下画像のように青い自転車のフレームより緑のタイヤの厚みをつけることにより全体的に安定したバランスになりました。実物の自転車ですと、フレームとタイヤの幅はほぼ同じくらいではないでしょうか?このように一番バランスの良い厚みを探しだすことが、この工程でとても大事なことになります。

厚みをつけたパーツの角をとる

それぞれのパーツに厚みをつけたら、パーツごとに角をおとして丸みをつけます。この作業により「カチッ」と全体的に硬いイメージの自転車が柔らかいラインの自転車に変貌します。それぞれのパーツで丸みをつける加減があるので、フレーム・タイヤ・サドル・チェーンで微妙な調節が必要になります。

最後に全体の微調整

ここまで出来たら最後に微調整を行います。今回の自転車の場合、前タイヤと本体フレームとが近いために詰まったイメージを受けたので、前タイヤをもう少し前にだしてバランスをとりました。また、ハンドルよりサドルが高く違和感を感じたので、ほぼ同じ高さに調節をしてみました。このように、複雑な具象物を作る場合、パーツごとに分けて作り、微調整をしながらデータを作っていくと綺麗な形で仕上がります。