yokomizo. pearl 横溝真珠 は、現在準備中です。

2020/07/05 09:54

結婚指輪を上面から見た時には見えず、横に傾けて見えるカタチや文字などを考えてデザインを作ると、必然的に正面・側面を先に考えるデザインが考えられます。この方法ですと、自然に立体的な美しいカタチをデザインすることができます。言わば、半強制的に正面と側面をを先に考える方法ですね。

3方向を考えながらデザインをするキャドシステム

また、私がデザインをする際に使うキャドシステムは、上面・正面・側面・斜面の4方向からデザインを作るパソコンソフトです。デザインをしていく上で一番適した面にデータを加えて、結婚指輪のカタチを作っていきます。このソフトでは、すべての面のつじつま合わせが出来てないと、データを加えていくことは出来ません。誤魔化すことができないからこそ、常に立体でデザインを考える力が必要になります。今は、このようにジュエリーのデザイン画もパソコンソフトで正確に作れるようになったからこそ、誤魔化しのきかないデザイン画を作り、美しい結婚指輪も作れるようになりました。また、このデザインデータを機械に繋ぐと、データと同じカタチのモデリングが完成します。ですが、以前はこのようなソフトもなく機械もありませんでした。正確に言うと、あったのですが、精度が良くありませんでした。今でもデザイン画の手描きはありますが、除々にパソコンソフトでのデザインが増えています。

私は、このキャドシステムを使う前に色々なデザインを手描きして、その中から良いものを幾つか選んでからパソコンに入力します。ですから、沢山のデザインを考えるためには手描きも重要ですし、またお客様にデザインの種類をお見せする時も手描きのデザイン画が重要になります。ジュエリーデザイナーの中では、「キャドだと自然なラインが作れない!」逆の意見としては、「キャドを使えば、自分で描いたデザインをそのまま形に出来るのだけどな!手描きだと出来ないでしょ。」デザイナーも二極化してますが、どちらも上手く使うことがとても重要なことかと私は考えます。